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【転職体験談】ベンダーコントロールがほぼ未経験のアプリケーションエンジニアがベンダーコントロールメインの社内SEに転職した結果

社内SE

はじめに

某SIerから社内SEに転職して5年ほど経ちました。前職の風土、開発の標準化プロセス、顧客との関係性が嫌すぎて、要件定義~保守運用までのノウハウだけを武器に現会社の社内SEに転職しました。大した武器もなく転職した結果、どうなったかを紹介します。

当時のスペック

  • 人事系のアプリケーション開発が主経験、半年ほど業界特有のアプリケーション開発に携わる
  • 要件定義、設計、開発、検証、本番移行、保守まで、いわゆるウォーターフォール開発手法のすべての工程に携わっていた
  • 開発言語は特殊すぎて、武器となる扱える言語はなし(当時はSQLも扱えない状態)
  • ベンダーコントロールはタイトル通りほぼ未経験

どんな感じで社内SEの仕事が始まったか

概ね以下の2つが最初の仕事でした。

  • intra-martのアプリ開発プロジェクトのベンダーコントロール
  • SAP保守のベンダーコントロール

SIerではないこともあるかもしれませんが、体系だった教育というのは存在しませんでした。そのためたまたまプロジェクトが始まるタイミングだったので、いきなりアプリケーション開発のベンダーコントロールからスタートしました。今ではお馴染みのintra-mart案件でした。

その当時は「inta-martって何?」ってレベルでしたので、初プラットフォーム×初ベンダーコントロールといった、後から同じ部署に入ってきた中途社員の扱いと比較すると、なかなかハードなスタートだったと思います。また私を採用した上司およびメンバーもintra-martに対する知見がない、またintar-martアプリを初めて構築するタイミングだったので、社内誰にも頼れる状況ではありませんでした。笑

初めてのアプリ開発のベンダーコントロールはどんな感じで進めたか

割愛しますが、アプリ開発してもらうための事前準備(社内ネットワークへの接続設定、契約、WEB会議の設定等)に苦戦しました。何せやったことがないので。そこは色々周りの人々に助けてもらえました。

その後、実際の開発ですが概ね以下の感じで進めました。色々ありましたが、ベンダーコントロール関連に絞って記載します。

  • intra-martになぜかグリッドテーブルがなかったので、入れてくれとアプリ開発ベンダーに頼まれる:何のことかわからないので、自分でネットで調べつつ、intra-mart基盤保守ベンダーに色々聞きまくり、開発工程に遅れがでないようになんとか準備しました。
  • intra-martになぜかSMTPサーバの設定がされていなかったので、設定してくれとアプリ開発ベンダーに頼まれる:SMTPって何レベルだったので、自分でネットで調べつつ、intra-mart基盤保守ベンダーに色々聞きまくり、開発工程に遅れがでないようになんとか準備しました
  • 各種資料の修正・PGMの修正は自分でしない:これが確認・指示を出す立場かとこれが社内SEの仕事(ベンダーコントロール)なんだと思うようになりました
  • エンドユーザの要求(小言)をベンダーに伝える:エンドユーザの意向を代表してアプリ開発ベンダーに伝えて、そのとおり動いてもらうのも社内SEの仕事でした。とりあえず結果はどうあれ、言ったという実績を残すのが大事なんだと理解しました
  • 開発スコープに相違あり:(私が入社する前に発注していたのですが)開発スコープに相違があり、双方でもめました。もめたときに着地点を決めるのもベンダーコントロールの仕事の1つでした

ざっとベンダーコントロール関連するストーリーについて書き出しましたが、実践の中で社内で誰もわからないことは別のベンダーに聞きながら、何とかアプリ開発ベンダーコントロールしてました。笑

前職の経験は活かせたか

結論、活かすことができたと思います。特に役立ったと思う点は以下のとおりです。

  • 顧客との要件定義経験:顧客とのやり取りから、ベンダーとのやり取りにスライドしたイメージです。アプリケーションを開発するために、顧客と直接やり取りしていたので、特に違和感なく(技術的な部分を除いて)ベンダーとやり取りができました。
  • 開発工程の理解:立場が変わるだけで、やることに違いはありませんでした。設計書を確認、課題管理の対応等、これまで自分が顧客のために対応していたものを、自分がやるのではなくベンダーにやってもらうよう調整する感じでした。

初めてのベンダーコントロールを通じて痛烈に感じたこと

特にアプリケーション開発においては、ベンダーを上手くコントロールするには扱う製品に対して相応の知識が必要だと感じました。初物の場合はさすがに事前に知識を有しているのは難しいですが、案件を通じて次の案件の土台となるように学びながら進めることが重要だと思いました。知っているのと知らないのでは後々のベンダーのコントロールのしやすさが断然違いました。

またSIer時代とは異なり、社内SEはITで商売している会社に所属するわけではないので、必ずしも社内に有識者がいるわけではない、つまり(保守)契約しているベンダーの力を借りながら独力で解決するしかない環境でもあることを、転職後初めてのプロジェクトで理解しました。

まとめ

以上で、『【転職体験談】ベンダーコントロールがほぼ未経験のアプリケーションエンジニアがベンダーコントロールメインの社内SEに転職した結果』でした。ベンダーコントロールほぼ未経験からベンダーコントロール主体の社内SEに転職しましたが、上流工程からの経験があれば、技術的な部分を除いて十分適応することができるのだと理解しました。

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