はじめに
社内SEをやっていて感じた課題解決型と提案型の業務の違いを主観でまとめます。社内SEへの転職を考えてらっしゃる方は、転職するなら自分はどちらの道をメインで進みたいか考え、転職される方がいいと思います。
課題解決型の特徴
概ね以下に集約されると思います。
- 目に見える課題がある
- ユーザからの依頼(課題)がきっかけ
業務内容
- 製品のEOLに対するリプレイス対応(目に見える対応):物理機器、OS、ソフトウェアといった各種IT製品がEOLが迎える前にリプレイス対応
- トラブル対応:上記のアラート通知を起因とする不具合やユーザからの問い合わせ起因によるトラブル対応
- 拠点等追加・増築等に伴う各種機器対応:拠点に対して回線やセキュリティゲートなどの必要なIT機器の設置を行う(私は未経験)
- ユーザからのアプリ新規構築・改修依頼に伴う対応:ユーザからの依頼に基づき対応
どういうタイプの人が向いてるか
- 新しいことを考えるより、決まった枠の中で物事を考え、業務をしたい人
- 提示された課題に対して、解決するために新しい仕組みの知識・スキル取得は苦にならない(好きな)人(開発寄り)
- 決まったマニュアルの中である程度マニュアルに従って業務をこなしたい人(運用・ヘルプデスク寄り)
- リプレースの必要性(絶対にやらなければいけないこと)を経営陣への説明が苦にならない
課題解決型でも開発分野と運用・ヘルプデスク分野で求められる素質が異なる点があるのもポイントです。枠の中ではありますが、最善の対応方法についての提案力も求められます。
提案型の特徴
概ね以下に集約されるかと思います。
- 課題を自ら掘り起こす
業務内容
- DX推進:新技術を調査し、会社に適用できるか検証・検討を行い、業務のデジタル化を推し進める
- BPR推進:各部門からの課題を待つのではなく、自ら各部門に働きかけ無駄がないか調査し、無駄があれば効率的な業務改善を推し進める
どういうタイプの人が向いてるか
- 新技術がとにかく好き、勉強したい
- 枠内に囚われるのが嫌い
- 新しいことするために、ITにあまり詳しくない経営陣への説得が苦にならない
- 各部門に対して自らアプローチをかけてITで課題解決したい人(機会がありましたが、私はやりたくありませんでした。笑)
新しいことが好きなだけではなく、新しいことに対しての障害も乗り越えられる人が向いていると思います。特にIT投資に消極的な会社だと、世の中で流行っているもの以外(執筆時点で生成AIのようなもの)なかなか経営陣は理解してもらえないかもしれません。
まとめ:あなたならどっちがやりたい?
以上で、『【社内SEへ転職】課題解決型業務と提案型業務の違いについて主観で解説』でした。転職求人を見ると、業務内容(扱う仕組み)は千差万別ですが、私のこれまでの社内SEとしての約5年間の経験から、概ね2種類の社内SEの道があると思います。
社内SEへの転職を希望される際は、課題解決型がメインか提案型がメインかどちらがいいかまず軸を決められたらいかがかと思います。