はじめに
SharePointリストで社内掲示板を構築した際、「公開期日を超過したら一覧上から削除したい!」というユーザ要件を叶える手段として、ビューの設定で一覧から非表示とすることで、事実上利用ユーザからは不要なアイテムは削除されたかのように見せる手順を紹介します。
実装手順
SharePointリストで公開期日項目を追加する
以下のとおり、公開期日項目を作成します。なお今回の例は公開期日は必須項目とはせず、任意入力項目とします。したがいまして、未入力の場合の公開期限は無期限とします。
- この情報の種類:日付と時刻
- この列への情報入力を必須にする:いいえ(公開期日無期限のアイテムのため)
- その他情報はご自由に設定いただいて問題ございません

現在のビューの編集
公開期限内または無期限のみ表示したいビューの新規作成または既存ビューを選択します。本事例ではデフォルトで作成される「すべてのアイテムビュー」に対してフィルタ設定を行います。「現在のビューの編集」を選択します。

編集画面の下の方に行くとフィルター項目がありますので、「次の条件に該当する場合だけアイテムを表示する」設定に対して以下のとおり設定を行い保存します。
- 公開期日/次の値以上/[TODAY]
OR - 公開期日/次の値に等しい/””
この条件で、「公開期日が本日以上」または「公開期日が空」のアイテムをフィルタする条件となります。

フィルタ設定の結果は以下のとおりとなり、閲覧年月日未満(執筆時2025/1/9)のアイテムは表示されなくなります。超簡単ですね。

公開期日を越えたアイテムはどう確認すればいいのか
見る頻度は少ないけど、公開期限が切れたアイテムもたまに見たい。そのような要望がある場合、同じく公開期日未満のビューを作成すればいい話です。
- 公開期日/次の値より小さい/[TODAY]
AND - 公開期日/次の値に等しくない/””
この条件で、「公開期日が本日未満」かつ「公開期日が空以外」のアイテムをフィルタする条件となります。

フィルタ設定の結果は以下のとおりとなり、表示日以上(執筆時点2025/1/9)のアイテムは表示されなくなります。

まとめ
以上で、『【小ネタ】SharePointリストで公開期日を超過したらスレッドを非表示とする手順』でした。SharePointリストは便利ですが、件数が多くなってくると検索のわずらわしさも発生しますし、閾値5000件問題も気になるところではありますので、ビューを切り分けフィルタをあらかじめ設定しておくことでそれらの問題が回避できる可能性も秘めてますので、ユーザ要望以外のシステム制約回避にも使える手段かもしれませんね。
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